知ってたほうがいいかも!!保険のあれこれ

現役の保険代理店の営業が日々の活動で感じたこと、思ったことを書こうと思います。みなさんのお役に立てれば幸いです。

一時払い変額年金保険とを考えてみた(一時払い)

 

こんにちは

 

今回もお立ち寄り頂きありがとうございます。

 

最近は銀行や郵便局で積極的に保険の販売を行っていますね

 

保険の販売といっても、収入保障のような、保障扱うというよりも、まとまった現金資産の運用や貯蓄の対象として扱っているようです。

 

マイナス金利の前までは、定額ものの「一時払い終身保険」が売られていましたが、マイナス金利に突入し、定額では、お金が貯まらないことから、一時払い変額年金保険や、外貨建ての保険に注目が集まるようになりました。

 

一時払い変額年金保険はよく、投資信託に似ているといわれます。

保険といえど、定額のように債権等の安定したもので、運用するのではなく、株や不動産や債権などで、多少リスクを背負いながら、運用していくところが似ているのかも知れません。

 

そこで銀行で扱う一時払変額年金保険を様々な角度で考えてみました。

 

実は

 

一時払変額年金保険のここがすごい!!

 

1、実は投信がたくさん組み合わさって運用しています。

2、目標設定すると目標達成時に運用が終わらせることができる。

3、拠出したお金には所得控除、受け取るお金には税制優遇

4、死亡保障は元本保証

5、市場状況によって、保険会社がスイッチングをします。

 

 

1、投信がたくさん組み合わさって運用しています。

一時払変額年金は積極的にお金を増やしていく構成になっています。ですが、なるべくリスクをとらないよう、分散投資をしている、投資信託をいくつも組み合わせてうんようしています。

例えば投資信託で100万円預けたとしたら、100万円は一つの投資信託で運用しますが、一時払い変額個人年金では、100万円を20万円は日本株投資信託へ、20万円は外国株投資信託へ20万円は新興国投資信託へ、20万円は外国債投資信託へ、20万円はREIT投資信託へというように、さらに分散して、運用しています。

 

 

2、目標設定すると目標達成時に運用が終わらせることができる。

 

契約時に目標設定できる、商品があります。目標設定を120%にした場合、運用の調子がよく元本より20%以上増えたら、そこで運用がストップします。そこからは、定額で据え置きします。つまり、目標達成すると自動で利益確定し、しかも、そのまま据え置くことができ、好きなときに解約できちゃいます。

投資信託だと、解約して、利益確定なので口座に現金が移動しちゃいます。

3、拠出したお金には所得控除、受け取るお金には税制優遇

拠出したお金は、生命保険料控除の対象になります。年金と名前についてますが、一時払は一般の生命保険料控除になります。

また、解約時の利益には契約から5年以内なら、源泉分離課税で約20%かかりますが、6年目以降は、一時所得になります

【100万円の元本で120万円受け取ったとき】

源泉分離課税=(解約時に受け取った金額ー元本)X20%

  4万円 =   (120万円ー100万円)X20%

 

 

一時所得の課税=(解約時に受け取った金額ー元本ー50万円)X50%

   0   =   (120万円ー100万円-50万円)X50%

 

つまり、利益が50万円以下なら税金はかかりません。

投資信託なら源泉分離課税しかないので、必ず税金がかかります。

(損益通算すれば税金がない場合もあります)

万が一の場合の死亡保障は元本がそのまま払われますが、これは相続税です。

が、

500万円X法定相続人の数が生命保険での相続税の非課税枠になります。

投資信託ならそのまま相続税の対象となります。

 

4、死亡保障は元本保証

据え置き期間で万が一のことがあると、元本がそのまま支払われます。

元本保証といえるかはわかりませんが、一応保障されてます。

 

5、市場状況によって、保険会社がスイッチングをします。

市場の状況がよくないときは、投資信託そのものを保険会社が変更してリスクをとらないような投資信託にしたり、安定資産に変更したりします。

スイッチングは無料で行います。

 

一時払い変額年金保険の残念なところ

1、経費がかかる

2、元本割れのリスクがある

3、為替リスクがある

 

 

1、経費がかかる

一時払い変額年金保険には、様々な経費がかかります

【契約初期費用】・・契約に関る経費を最初の段階で差し引きます。

          5%~10%

【保険関係費】・・・契約の維持や、死亡保険金のための積み立てや経費のために

          積立金の1~2%ひかれます

【運用関係費】・・・運用を行うための経費です。口座管理費です

【年金管理費】・・・年金が始まると、その年金を管理する維持費がかかります

          1%ほど

【解約控除】・・・・保険を途中で解約すると解約控除がかかります。契約から

          10年まではかかります。1年目は10%でだんだん下がってい 

          きます。

 

このように意外と経費がかかって、控除されていきます。経費は全て、増えた部分や元本から差し引かれています。                              

 

2、元本割れのリスクがある

変額保険なので、どうしても、元本を割るリスクはあります。ただ、投資信託には、積極的にリスクをとって、積極的にお金を増やす商品もありますが、あくまでも保険なので、リスクはなるべく回避できるよう運用しています。

3、為替リスクがある

保険には商品によっては外貨建ての商品もあります。外貨では、最低保障だけど、為替リスクで元本を割るということも考えられます。

 

 

このように、デメリットもありますが、投資信託よりも、商品的には複雑ではないかもしれません。

また保険なので、株や投資と言われるよりも、安心感や抵抗感がなく、話を聞きやすいというのもあり、銀行で勧められるのかもしれません。

 

ただ、銀行に預けておくよりかは、保険にいれて、少しでも増やしていくことも重要です。

健康告知もないのが多いので気になったら専門のFPに相談してみてください。

 

今回も読んでいただいてありがとうございます。