老後資金はいくら必要?【1億円?】
こんにちは。
今回もお立ち寄り頂きありがとうございます。
今回は老後の話です。
もうすでに老後のお金の話は関心が高まっています。
不安に感じる人も多いと思います。
しかし、
●老後はお金がなくてなんとなく大変そう
●いくら準備したらいいかわからない
●とにかくどうしたらいいかわからない
という方が意外と多いです。
老後資金の問題は、FPなら、独立系でも、企業内でも、どんな業種のFPでもこれからの問題として挙げています。
保険の見直しも、老後にも目を向けて見直ししないといけません。
ぜひ、参考にしてください
● 老後ってどんな生活?
皆さんは老後ってどんなイメージがあるでしょうか?
仕事も定年退職し、子育ても落ち着いて夫婦二人の生活が始まります。
時間はたっぷりありますが、今までの給料という収入は1円もありません。
さらに60歳で定年を迎え平均寿命の80歳まで実に20年ものあいだ、無給の時代になります。
夫婦二人で最低限の生活を送るのに月に約25万円といわれています。これは、おおきなぜいたくもせず、普通に生活していくレベルです
少しゆとりのある夫婦で月に約30万円。
せっかく時間もあるし、年に1回、海外旅行をしたり、趣味を楽しんでいるような夫婦でいわゆる、ゆとりのあるセカンドライフを過ごすには月に約38万円と言われています。
皆さんは、どのレベルの老後を過ごしたいですか?
そんなに必要ないよ。と思われるかもしれません。しかし、人はなかなか生活水準を下げることができません。
まして、ご主人が現役中に子供が独立してしまうとなおさらです。
また、老後になると今まで、支払ってこなかった支出が増えます。
例えば、国民健康保険です。
現役中は、給料から天引きされ、天引き後の給料で生活していましたが、老後は、収入中からこれらを払います。
収入減、支出増が老後の生活になります。
では、老後はいくら必要なんでしょう。
●老後はいくら必要?
老後には1億円必要!
と、書いてある記事や、本をよく見ます。
1億円なんて無理!
宝くじの当選まち!
なんて気になっちゃいます。
そんな気になったら、もはや、対策を練ることすら面倒になります。
本当に1億円必要なのか?考えてみます。
老後どんな生活を送りたいかで変わってきます。
先にお伝えしたとおり、
最低限の生活で
月に25万円です。
これを60歳から男性の平均寿命の81歳で考えたとします
25万円X12ヶ月X21年=6,300万円です
最低限の生活をするのには6300万円です。
では、老後はめちゃめちゃぜいたくじゃなくてもいいから少し、ゆとりがあったほうがいいなという方で
月に30万円の生活費です。
月に30万円で平均寿命の81歳まででいくら必要でしょうか?
30万円x12ヶ月x21年=7,560万円
単純に言えば7,560万円以上が必要ということになります。
では最後、
ゆとりのあるセカンドライフを送るには
月38万円必要ですので
38万円X12ヶ月X21年=9,576万円
実はゆとりのあるセカンドライフを送るのには、1億円必要ということです。
なので、多少ゆとりのある生活でよければ
7,560万円で大丈夫ということです
では、7,560万円を自分で準備しないといけないのか?
7,560万円って、確かに1億円よりは少ないけど大変だよ。
て、考えますよね。
でも、自分で7,560万円もためなくて大丈夫です。
7,560万円すべて自分で準備しなくてはいけないかと言えばそうではありません。
●老後の受け取れる収入
1、公的年金
老後の収入の一つが年金になります。現在年金に対して不安を抱えている方も多いと思います。
一体、いくらもらえるのか。
そもそももらえるのかどうか。
老後不安の原因はこの年金であることは間違いないです。
「年金の受取額は、現役世代の男子の手取り収入の50%以上にしよう」
という、ことが決まりました。
つまり、22歳から働きだし、無事60歳定年を迎えたとします。奥様はご主人の扶養に入っているとします。この場合の年金額は
ご主人が厚生年金で約17万円、奥様の国民年金で約6万円。合計23万円です。
支給開始は65歳からになります。
23万円x12ヶ月x15年=4,140万円
となります。
老後必要なお金の7,560万円のうち、4,140万円は、年金で賄えます。
ということは、残りの3,420万円となります。
2、退職金
年金以外の原資として退職金があります。退職金は、長年勤めた方への功労という意味をもたせていることもありますが、元々は定年後の資金という意味があります。その資金を会社が積み立ててくれていたんです。
なので、以前は確定給付年金と呼ばれていました。
確定給付年金は、何年勤めるといくらもらえますという、給付金額が確定していました。
しかし、今では、確定の給付金額まで積み立てができなくなったので、確定拠出年金へと移行しています。
確定拠出年金とは、退職金を作るのに、拠出金額、つまり、積み立てをする金額を確定しています。この拠出金額を社員の責任で運用し最終的な運用実績で退職金の金額が決まります。確定拠出年金での平均受取額はおよそ1,000万円~1,500万円と言われています。
つまり、会社で約1,000万円は準備できます。
会社と年金で5,420万円を確保できます
月に30万円の老後生活になると
7,560万円―5,420万円=2,140万円
となります。
ちなみに月25万円の生活なら
6,300万円ー5,420万円=880万円
になります
この2,140万円を自分で確保するということになります。
●毎月いくらの貯金が必要か?
2,140万円をご自身で準備しなくてはなりません。
今から仮に25年間で貯めていくと
2,140万円÷25年÷12ヶ月=71,333円です。
毎月71,000円の貯金です。
880万円なら
880万円÷25年÷12ヶ月=29,333円です。
どちらにしても、安くない金額です。
●まとめ
老後資金の対策は気づいたときから少しずつでもやらないと、後々の負担が大きくなります。
また、まだまだ時間が有るという方は、時間を味方につけて増やす方法や効率よく貯める方法を考えていかなければなりません。
さらに、老後に負担がかからないように、住宅ローンや、生命保険の見直しも重要になってきます。
一度FPさんからライフプラン表を作ってもらうのもいいかもしれません。
ぜひ、一度相談してみてください。